2011年11月20日

気持ちの玉があるとしたら、温泉に浸かったゴムまりみたいにあたたかく、やわらかく、弾んだり、転がったり、伸びたり、縮んだりして、それでふたりでいつまででも楽しめるだろう。宮下奈都著『スコーレNo .4』

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上の一文は、
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茅野さんと一緒にいると、さびしさのことを忘れる。何があってもだいじょうぶだと信じることができる。
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のあとに続いている。津川麻子の恋について今までの思いが変わっていく。そして

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落ちてしまえば恋は言葉じゃない。ほどいて、結び、結んで、ほどく。ふたりでいるのって、何かそういう作業だと思う。
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宮下奈都著『スコーレNo.4』2007.1.25初版第1刷。2007.5.30第2刷

表現のしかたがいいですね。温泉に浸かったゴムまりみたいにあたたかく、やわらかく、なりたいものです。
posted by かんちゃん at 06:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ことば・本
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