矢島さんがNHK ラジオの「夏休み子ども科学電話相談」を28年目の今年の質問の中に、小学5年生から
「世界中から蚊がいなくなったら人間にはどういう影響があるの?」
と質問を受け、あれこれ質問の意図を聞くゆとりもない番組の中で次のように答えたという。
「まず人間が困っている病気の中に蚊にさされたために時には人が死ぬものがある。例えばマラリアがそうだね。しかしかの問題は蚊と人間の間だけのもので、もっと大きな問題がある。蚊を食べている動物は何だろう。世界中のトンボをはじめ小さな蛙もそうだね。もしトンボや蛙がいなくなったら野鳥もいられなくなる。自然は食べる食べられる食物連鎖で全生物がつながって今の地球が保たれているのは分かるだろう。つまりどんな生物もいらない種類はないということで、蚊がいなくなったら地球全体がこれてしまうのだ。」
こんな大きな質問はいままでなかったと矢島さんは書いている。
矢島稔さん(群馬県立ぐんま昆虫の森園長)の記事が雑誌『日本教育』(社団法人日本教育会発行、平成23年10月号)の「話のみなもと」に「生きものの知恵」として載っていた。
2011年10月14日
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