「華竜の宮」(上田早夕里著)の中から。
「目先の一日のために人間が殺し合うような世界ではなく、最後の瞬間まで穏やかな日常を送れるような―――そんな世界を作りたい。……一ヶ所でも多く、ひとりでも多く、人が人を憎まずに済む場所を作りたいのです。」
「私は人類文明最後の瞬間に、悲憤や憎しみではなく、ほがらかな笑顔を置きたいのです。」
「私は、勇敢で賢明で力の強い人間であるよりも、恐怖と痛みに怯え、だからこそ、他人のそれを自分のことのように感じ、それを取り除くために全力を傾ける人間でありたい。」
日本の外交官として登場する〈青澄=N=セイジ〉のことばである。
2011年01月28日
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